在学生が卒業生にインタビューしてみた「LIXIL:延島さん」
卒業生にインタビューしてみた「LIXIL:延島さん」
キャリアサポート課の企画「在学生が卒業生にインタビューをしてみました」シリーズ第三弾は株式会社LIXILの延島さんです。
卒業生
延島 賢さん
2013年3月デザイン工学部 デザイン工学科 エンジニアリングデザイン領域(生産システム分野)卒業 2015年3月 理工学研究科(修士課程) 機械工学専攻 修了 現在、株式会社LIXIL勤務。入社8年目で、学生時代はデザイン工学部の安齋研究室に所属し、「エンドミルの最適切削条件」について研究していました。
インタビューした人
大澤 莉乃さん
デザイン工学部 ロボティクス・情報系
佐々木 俊輔さん
デザイン工学部 ロボティクス・情報系
今、どんなお仕事をされていますか。
LIXILはLIXIL製品だけで家が一棟建つことが大きな特徴です。私の所属するサッシ・ドア事業はサッシとドアの企画~販売までの全てを改善していく事業です。私はその事業の中で経営企画をしています。
数ある大学の中で、なぜ芝浦工大デザイン工学部に決めたのか教えてください。
中学高校とも芝浦工大附属です。通称「いたこう」。デザイン工学部に決めた理由は、自分が大学入学時にデザイン工学部が新設され、第一期生になりたかったからです。一期生になれるなんて珍しいし、就活時に強いエピソードが作れると思ったからです。日本はモノつくり大国なので生産系に決めていました。
不安はありませんでしたか?
不安はなかったです。中学高校とも芝浦工大附属で、そのまま大学に上がったため、友達もおり、大学に対しての不安ありませんでした。
どんな学生でしたか?
1、2年生に大体の単位を取り終わり、3年生からは研究に集中しました。 大学在学中は、ボクシングに夢中でした。ボクシング三昧の毎日。大学院進学を決めた理由は、プロボクサーになりたかったからです。大学院の2年間でプロボクサーとして結果を残せなければ、その情熱を就職先に活かそうと。ところが、 4年生のこの時期(9月末)に、実技、筆記は通過したが、健康上の理由(打たれ弱い脳であるとの診断)でプロボクサーになれませんでした。でちゃった結果は仕方ない。プロのリングに立てないのであれば、結果も何もない。食べていけないですよね。だったら、プロボクサーのトレーナーになろう。自分が戦わなくても、間接的に感動できればOKでしょうと思いました。
学生時代強く印象に残っていることを教えてください。
大学4年生の9月頃、安齋先生に誘われて東大の研究出張に行きました。学問の世界で最前線に立つ方のマインドに触れました。彼らは私がスポーツに向けていた情熱を研究に向けていました。どの分野でも上に行くには強いマインドと継続的な努力が必要なことに気づき、今でも非常に強く印象に残っています。そんな環境で一緒に研究を進めていくと、次第にスポーツ以外の道(生産)でも自分を試してみたいと考えるようになりました。
社会人になってから、学生時代の経験で、現在も活きていることを教えてください。
デザイン工学部は、幅広く学べるため、将来関係ないと思っていた授業も後で役に立つ事があります。 私は広く履修していました。生産といっても、深く入り込むと実はマーケティングとも紐づいたりします。マーケティング戦略と照らし合わせると、どのぐらいの数量が増えるかを予想することができ、その予想から設備投資がどのぐらい必要かを判断できたりします。このように、デザイン工学部の学びは確実に活きてきます。幅広く、将来に思いを巡らせ、時代の流れに沿って履修すると、後で役に立つときが来ると思います。
逆にもっとこうしておけば良かったと思うことはなんですか。
もっとやっておけば良かったこととしては、自由に研究をしておけば良かったことですね。こんなに自由に研究できることは大学生くらいしかないですよ。
なぜ株式会社LIXILに決めたのか教えてください。学びはどう活きていますか。
株式会社LIXILに決めた理由は、生産ラインの設計をしたかったため、それが絶対にできるところが株式会社LIXILだったからです。また、家から近かったからですね(笑)。 就活の軸は①メーカー②生産ラインを設計したい③衣食住に関わる、という3つでした(幅広く受けた)。生産だけを学ぶ人よりも幅広く学んでいたためか、株式会社LIXILでは本当に生産ラインの設計をやらせてもらえました。配属後の現場でも、加工方法だけでなく製造条件や色彩まで手を出す人間は少ないため希少でした。想いが伝わり、チャレンジさせたいと思って頂ければ配属希望が通りやすくなります。これは、就職後の部署希望でも同じです。同じマインドを持ち、公言し、実行していると本当に実現できたりします。情熱(Will)+できるスキル(Can)+会社がかなえたいビジョン(Must)。「教えてもらったからできる」、ではなく、「私がその部署に行くとそれができます」が重要です。何をやりたいか、なぜやりたいかを考えてください。そして、何ができればそれが叶う確率を上げられるのかを考えてください。そこまで想像すれば、あとは逆算するだけで“活きる学び”を掴む事が出来ると思います。
最後に、後輩へメッセージをお願いします
就活をする上で、What(どの武器で戦うか)やHow(どのような作戦で戦うか)から入らなくていい。Why(何故そこで戦いたいのか)の想いが強いとつまずかない。Whyが強いと学びの姿勢が強いと判断されるし、How・Whatと順を追って説明できるので伝わります。自分を客観視して、求められている事は何か考えてください。 自分の限界を決めないで、可能性を諦めないでほしいです。