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岩﨑 史弥さんが一般社団法人軽金属学会 第143回秋期大会にて優秀ポスター発表賞を受賞
機能デザイン研究室の岩﨑 史弥さんが一般社団法人軽金属学会 第143回秋期大会にて優秀ポスター発表賞を受賞しました。
受賞者
岩﨑 史弥 さん(機械工学専攻2年)
指導教員
吉原 正一郎 教授
大会名
一般社団法人軽金属学会 第143回秋期大会
賞名
優秀ポスター発表賞
発表題目
流れ場におけるZM21マグネシウム合金ステントの腐食形態に及ぼす壁面せん断応力の影響
研究内容
研究目的
本研究は、狭窄した血管を拡張するための医療機器であるステントにおいて、生体吸収性ステントの実用化を最終目的としています。 生体吸収性ステントの材料としてマグネシウム合金が期待されていますが、腐食速度が非常に速いために、治療に必要な期間において残存できないことが課題となっています。 そこで、腐食の抑制を目的として、腐食因子の1つである血液流動による壁面せん断応力に着目し、ステント形状の腐食形態に及ぼす影響を調査しました。
研究内容
壁面せん断応力の分布状態が異なる2種類のステント形状において、流体解析と流動下での腐食試験を行いました。 壁面せん断応力の分布状態と腐食生成物の剥離状態を比較することで、流体解析を用いたステント形状設計の有用性を評価しました。
今後の展望
マグネシウム合金ステントの腐食因子には、血液流動のほかに、ステント拡張時に生じる応力・ひずみの影響も挙げられます。 今後は、壁面せん断応力とステントに生じる応力・ひずみ、この2因子の抑制を両立できる形状設計を目指します。