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学生レポート「ミラノサローネ2022 サテリテ展に芝浦工業大学として出展しました!」

デザイン工学科卒、現・機械工学専攻修士1年生の篠崎巧真さんがミラノサローネ2022に出展した際のレポートを書いてくれました。ありがとうございます。

ミラノサローネ

Image 正式名称をSalone del Mobile.Milano(以下、ミラノサローネ)と言い、メインの”ミラノサローネ国際家具見本市”は世界中の家具メーカーが集結し、Fiera Milanoという会場で毎年4月に開催されています。開催周期が異なるものもありますが、他にもインテリア小物や照明、オフィス、キッチン、バスルームなどの見本市が同じ会場で同時に催されます。会場はものすごく大きく、Googleマップで見てみると端から端まで1.2㎞ぐらいあります。面積でいうと、東京ドーム約9個分だそうです。

今年は照明以外のサローネが開かれました。会期は少し遅く、6/7~12でした。とても日差しが強く、熱く、ペプシが美味しかったのを覚えています。あと、高かったです。記憶は曖昧ですが、たしか、330mlで3か3.5ユーロ(1€≒140円)です。会場すべてを回りきることはできませんでしたが、指導教員から16と20のエリアは有名ブランドが集まっていると聞いていたので、そこを重点的に回りました。Kartellやartek、Molteni&Cなどがありました。会場内は撮影禁止のため、写真はないです。プレスの方は撮ることが出来るので、インターネットで検索すればいくらか出てきますよ。

ミラノサローネ公式サイトによると出展企業数1575社、173ヵ国から262,608人の来場者を記録したそうです。だいぶ大規模ですよね。これでも例年より規模が小さいみたいで、2019年は出展企業数2,418、来場者181ヵ国から386,236人だそうです。日本の最大級規模イベントを例に挙げるとFUJI ROCK FESTIVAL‘19は3日間で130,000人、ニコニコ超会議2019は2日間で168,248人の来場数なので、それくらいの盛り上がり感です。たぶん。 他にも、ミラノサローネ会期中は“Milano Design Week”としてミラノ市内全体で様々なイベントが行われ、盛り上がっています。それらミラノサローネ以外の市内展示を、総称して“Fuori Salone”といいます。明記できるソースはないですが、話によると例年の1/5ぐらいの規模だったらしいですよ。

サテリテ展

Image 芝浦工業大学の展示スペースの様子。たくさんの方が来てくださいました。

SaloneSatellite(以下、サテリテ展)は35歳未満の若手デザイナーや学生が出展する展示会で、ミラノサローネと同じ会場(Fiera Milano)で開催されます。申し込みをし、審査を通ると参加することができるそうです。今年は600人のデザイナーが参加しました。本校は2020年に出展する権利を獲得しました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大対策の影響で中止になり、2021年はsupersaloneが特別開催されましたが、サテリテ展は開催されませんでした。2022年は開催され、私たちは参加することができました。私を含め今回参加した多数のメンバーはもともと参加予定ではなかったのですが、当時の学生が卒業してしまったので、権利が回ってきました。もともと行く予定だった方々に少し申し訳ない気持ちです。現在、学校で一度しか出展できないことになっているので、とても貴重な経験となりました。

会期中は作品の保全と説明のために、3人一組で当番を回していました。私は英語があまり喋れないので、必要なワードをあらかじめGoogleで検索しておいて、必死に会話をしました。何度もやると、説明に関してはテンプレができてくるので、何とかなってくるものだなと思いました。それと、苦しそうな顔をすると、あちらも苦しそうになってしまうので、明るく頑張って「説明するの嫌ではないんです!伝えたいんです!」感を出すのが重要なのかなと思いました。言いたいことが伝わっていると感じられるとうれしいです。

空港やミラノ市内の様子

空港での様子やミラノの街中の様子を、写真を載せながらいくつか紹介します。

Image これは成田空港です。作品を機内持ち込みで運びました。重くて大変でした。

Image これは経由地のドバイ空港のマックです。様々な国の人が来るため、タッチパネルだといいですよね。

Image ドバイ空港は大きいので構内タクシーが導入されたようです。これはファーストクラスの方の乗り継ぎ用です。タクシーは黄色いやつです。写真なかったのでこちら(https://youtu.be/VV3CHRnm92w)をご参照ください。幼い子供連れ家族やご高齢者が優先されますが、誰でも無料で使えるそうです。

Image 左の写真の標識をよく見てください。ネズミがいます。右の写真の標識は、白線が掴まれています。標識にペイントはイタリアでも犯罪らしいですよ。

Image 自動販売機はクレジットカードでも購入できます。これはコーヒーの自販機です。駅構内にありました。

Image 建物補修時のカバーにファサードが描かれていました。観光地なので、景観をできる限り崩さないようにしているのだと思います。

Image ミラノサローネラッピングの路面電車が走っていました。

Image このような赤い旗も街中にありました。ちなみに21時ごろまで明るかったです。この写真は19:30頃撮影。

Image 泊まったホテルの最寄り駅の駅前にこういうベンチが置かれていました。

Image 道路で椅子が展示されていました。

Image ミラノサローネ本会場以外での市内展示を総称して”Fuori(外で) Salone”と言うそうです。ミラノ市内に店舗がある場合は、そこを展示会場にすることが多いそうです。上の写真にあるような青い旗が置かれています。サテリテ展の説明当番ではない日はこのように、Fuori Saloneを回っていました。

Image Cassinaです。SDカード見つからなくて、この写真しかない…。ここも含めて、たくさん回りました。

Image エルメスの店舗にも行きました。

Image “PLEASE TOUCH WITH YOUR EYES ONLY”

Image Hairの展示会場です。インターネットがつながる冷蔵庫です。ブラウザで料理検索したり、買い物したり。

Image 会場の入り口の様子。だいぶ混んでいました。そういえば、街とかひらけているところでは、みんなマスクをつけていなかったです。公共交通機関では着用を義務付けられていて、ほとんどの人が付けていました。
【注意喚起】新型コロナウイルス感染拡大防止のためのイタリア政府の措置(新たな保健省命令:マスク着用義務の延長), 在イタリア日本国大使館

海外に行きたい方へ

本学にはgPBLや語学研修、交換留学などがあります。そして、これらのプログラムには給付型の奨学金制度があるみたいです。額は成績にもよりますが、費用を抑えて海外で学ぶことができます。詳しくはこちら→ https://www.shibaura-it.ac.jp/global/
なお、今回のミラノサローネは大学のプログラムではなく、研究室の活動です。 

基本情報

渡航期間
2022/06/04~06/14

参加メンバー

所属・属性 氏名
指導教員 橋田規子(デザイン工学部教授, エモーショナルデザイン研究室)
エモーショナルデザイン研究室 井村紗枝子, M2
佐々木陸, M2
篠崎巧真, M1
山邊航太, M1
池田真利子, B4
杉山慶, B4
松尾殊有, B4
(学年、50音順)
デザインプロモーション研究室 有馬悠弥, M2
本校卒業生有志 勝山基徳
桑本正太郎
桑本苑子
(50音順)