哲学&デザイン研究室

デザイン・工学を哲学する!

担当教員:櫻木 新

哲学で用いられる分析手法は科学の手法とは異なりますが、とても厳密なものです。現代哲学はその手法を、知・善・美といった伝統的な主題を超え、さまざまな新しいジャンルに活用することを模索してきました。当研究室はデザインにかかわる形而上学・認識論上の疑問からデザイナーが直面する倫理的ジレンマまで、デザイン工学に関連するさまざまな哲学的な問題に現代英米哲学の立場から取り組みます。

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社会のために

哲学の議論を通じて、論理的で厳密な思考・議論の方法を身につけることができます。これはいかなる職業、立場においても役に立つはずです。

考えを突きつめるところから革新的な技術を生み出す

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櫻木 新 教授 SAKURAGI, Shin

芝浦工業大学では、“世界のあり方を論理的にモデル化するためのツール”として哲学を位置づけています。いわば数理と論理を両輪に“デザイン工学の基礎体力”を養おうというユニークな試みなのです。例えば、デザインの善し悪しを語るとき、“機能性が高い”と表現することがありますが、分析哲学のやり方を応用すると“そもそも機能とは何なのか”というところから始めなければなりません。モノやコトを設計するにあたって、目的や機能といったものを、あらかじめ想定するわけです。その“目的”や“機能”って、そもそも何なのか、それは本来どうあるべきか、思考の起点をどこに置くべきなのか。そうした原理的なところからデザインを捉える契機が生まれます。哲学的思考から、未来につながる革新的技術を発想してください。

学べる分野

[哲学] [倫理学] [言語学]

キーワード

[プロダクトデザイン] [哲学] [倫理]

所属学会

[日本哲学会] [日本科学哲学会] [日本イギリス哲学会]