01. デザイン工学部の概要

Design Shibaura

技術 × デザインがミライをつくる。

高度技術社会の現代では、私たちが目にすることのできるモノやサービスだけでなく、それを生み出す企画・開発や生産、流通すべての場面で「デザイン」することが求められています。そうした中で、優れたものづくりに求められるデザインは、その裏にある技術との両輪で成り立っているのです。デザイン工学部は、まさに時代の要請によって誕生しました。工学の技術力と先端のデザイン力が手を結んだとき、未来を豊かにするさまざまなモノやサービスが生み出されるものとわたしたちは信じています。

main image

学部の理念・ポリシー

デザイン工学部は2009年に開設し、工学と人間の感性および社会との調和・融合を図り、創造的なものづくり能力を素養にもつ、実践的な人材の育成を目指しています。21世紀の社会と産業は、幅広い工学の素養や技術をバックグラウンドに持ち、同時に人の感性に応えるものづくりができる人材、つまり、コンセプトが明確になっていない段階からアイディアを生み出し、リーダーシップをもって個々の要求を整理・統合化し、ものづくりができる能力を持った人材を必要としています。このようなデザイン能力を高める上で「社会および産業界と密に連携を取った体験学習」を重視し、これを通じてデザイン工学を修得する実践教育を徹底しています。

main image

デザイン工学部の学修領域

現代社会では多様化・複雑化・グローバル化が進んでいます。多様な価値観を背景とした現代社会では、認識力、構想力、計画力、意匠・設計力といったデザイン能力に富み、「人」の心に響く魅力あふれるものづくりを志ざす人材が求められています。デザイン工学部は、こうした現代社会の要請に応え、消費者・利用者の側からものづくりを見つめ、それを具体的な形に表現できるデザイン能力を備えた人材の育成を教育目標に掲げています。

幅広い領域のどこに焦点を当てて学習し、将来どのような仕事に携わるかなど、技術者としての職業意識を養えるような履修指導を実施します。履修にあたり、学生自身の将来像を意識して学修できるように、デザイン工学を俯瞰的に学びつつ、同時に1年次から系のカラーを持たせたカリキュラム構成としています。また、卒業後の進路に対応した学修スケジュールの基本となる履修モデルの提示を行い、養成する人材像を明確にするとともに学生が主体性をもって 4 年間の学修計画をたてられるようにしています。

2つの系

デザイン工学科の教育目標は、社会が求める「あるべき姿(当為)を構築する設計科学技術」を身につけたデザイン能力人材の育成にあります。このデザイン能力を培うための教育手法は、「産業界と密に連携を取りながらカリキュラムを構築し、実習や体験学習を通じて、社会と人にふれあい、人と地球にやさしいデザインを追究する実践教育の徹底」にあり、これが大きな特徴であります。設計科学技術を重視して工学的素養を身につけ、同時に他の分野と協力・協働し、社会的・産業的な幅広い視点からのデザイン能力を身につけるために必須の態勢として、〈生産・プロダクトデザイン〉〈ロボティクス・情報デザイン〉の2つの系を置いています。 space

生産・プロダクトデザイン系

生産・プロダクトデザイン系は、商品が市場で成功するために求められる工学的デザインアプローチとして、消費者の感性やニーズを具現化する新たな “モノ” の姿を構築するとともに、それを実現する「ものづくり」の現場で、問題を発見し解析し、その結果を多くの視点から総合して、在るべき “モノ” と“機能” を創成できる設計能力の修得を目指す教育領域です。
space

ロボティクス・情報デザイン系

ロボティクス・情報デザイン系は、新たな価値ある体験を “コト” という形で利用者に提供するための工学的デザインアプローチとして、利用者が真に求める情報を適切な表現で伝達するUI/UXデザイン、実世界を認識し実体験を利用者に提供するロボティクス、それらに付加価値を与えるソフトウェアを融合させてシステムを構築することで、新たな “コト” を創成できる設計能力の修得を目指す教育領域です。
space


SDGs× 芝浦デザイン

SDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)とは 2015 年に国連サミットで採択された 2030 年までの国際的な目標です。持続可能な社会を実現するため、17 の目標を定めています。それらは貧困、教育、消費と生産、資源など多くの人・組織・国が連携・協力しなければ解決できない目標ばかりです。デザイン工学部では、こういった問題を解決するためにこそデザイン工学が求められると考えます。芝浦工業大学では、各科目が SDGs のどの目標と関連するのかを SDGs アイコンを用いて表しています。

SDGs